セレマ今津駅前会館出店コーナー

8月18日(金)10:00~13:00 出店します。

販売品目は以下の予定です。
・高島市産はちみつ(百花蜜)
・ミツバチまもり隊オリジナルTシャツ
・みつばちチャーム(ドリーム・だんだん)
・みつばちストラップ(ぐりーんらいと)
・ハニカム刺繍ブローチ(Hedgehog needlework)
・ガーデンハックルベリーコンフィチュール(コンフィチュール樹樹)
・ニコちゃんクッキー(ふぁみーゆ)
・「マキノの庭のミツバチの国」(尼川タイサク著)

ご来場お待ちしております!

マキノの庭のミツバチ日記(27)

稲の花の咲くころ

米の花を見たのは初めてだった。散歩の途中、青々とした水田の稲穂にふと目を
やったとき、白い点のようなものがちらほら見えた。これが米の花というものか!
写真を撮るためカメラを取りに家に戻った。引き返した時、その花はすでに閉じ
られていた。他の穂を探すと、あった、あった(写真)。籾(もみ)からはみ出て
見える白いのが雄蕊(おしべ)。ひょっとしてミツバチが来ているかとあたりを見
回したが、残念ながら見つけられなかった。

米の花は昆虫の助けの要らない風媒花で、7月下旬から8月初旬にかけて開花す
る。開花と言っても花弁(はなびら)はなく、籾(もみ)のカプセルから雄蕊の
数本がこぼれ出て見える。雌蕊(めしべ)はちょっと分かりにくい。これらが見
えるのはほんの2時間程度。花の命は短いといわれるが、米の場合は一瞬と言っ
てもいいほど。しかし、雄蕊からまき散らされた花粉が雌蕊につかまり受精すれ
ば、花としてはお仕事完了。

米作りの歴史は害虫との闘いの歴史でもあるといわれる。ホソカメムシはせっか
く実った穂の米粒を吸う害虫で、吸われた米粒は変色し斑点米と呼ばれる。0.2%
以上の被害があると米全体の品質低下とみなされ、経済価値も下がる。化学防除
の進んだ現在では、出穂(しゅっすい)時期に合わせて、ホソカメムシを退治す
るためにネオニコ系殺虫剤が水田に散布される。

青穂を目当てに来るのは害虫ばかりではない。先ほどの花粉を集めるのがミツバ
チ。夏の時期は頼りの花が不足しがち。しかし稲の花からは、花蜜は出ないがタ
ンパク源として花粉が収穫できる。ある研究者がミツバチの持ち帰った花粉を調
べたところ、その内の多くが米の花粉に由来していたという(*)。貴重なエサで
ある花粉の中に、浸透性そして残留性の高い殺虫剤が含まれている場合があるこ
とを、ミツバチは知らない。

ウチのハチたちは今どんな花粉を運んでいるのだろうかと気になった。働きバチ
がせっかく持ち帰った花粉であるが、「悪い、悪いナ」といいながら、後肢の花粉
バスケットから団子状にパックされたものを横取りして調べてみた。実際に顕微
鏡で観察してみると、花粉それぞれは丸いボール状で、小さな口のような穴が一
つ付いているのが見えた。それは米の花粉資料集の写真そのものに似ているが確
定できなかった。(タイサク)
〔* ドキュメンタリー映画『ミツバチからのメッセージ』より〕

 

マキノの庭のミツバチ日記(26)

ネオニコ散布ヘリがやってきた

朝6時過ぎ、バリバリという音とともにラジコン・ヘリが農薬散布に来た。地域の農業組合から配布のチラシには、米作りに重要なのでご協力をと記されていた。稲の害虫カメムシなどの駆除が主な目的らしい。しかし、最近明らかになってきているネオニコ系農薬が抱える問題点には一切触れられていない。

「ミツバチまもり隊」の活動も3年に及び、その成果も出始めた。高島市に申し入れていた散布予告放送が実現した。先のチラシに養蜂家への注意書きが載ったのも前にはなかったこと。私の庭に隣接する水田2面については、ここ3年ほどだが、持ち主のご厚意でネオニコを撒かないところまで進んでいる。

散布では風向きが気になる。今朝は北からの風なので、これはまずい。もろに我が家と巣箱に向いてくる。過去にも、散布の後にミツバチの調子が悪くなりコロニー絶滅に至った経験をしているので神経質になる。巣箱を他に移すことを考えたが、ニホンミツバチの巣の本体をなす蜜ロウは熱に弱く、気温の高い時に動かすと巣が落下(巣落ち)する恐れがあり、とりやめた。せめてもの処置として、散布空間を飛んで被曝(ひばく)するのを避けるため、金網を巣門にあてて巣箱の出入りを止めた。

ラジコン・ヘリで散布されるのは殺虫剤スタークル(ネオニコ系)と殺菌剤ビームエイトの混合液。スタークルの濃度は原液の8倍希釈。地上での通常の散布だと250~1000倍希釈だから、すごい濃厚液だ。それがヘリの両脇に取り付けられたタンクから下方に噴射され、一部は霧状になりドリフト(浮遊物)として滞留したり周辺に拡散したりする。さらに、殺菌剤と殺虫剤の混合液は相乗効果が出て、特にハチには悪いという大変気になる報告を読んだことがあった。

ヘリ散布はおよそ50分の作業で終わった。いつものことだが、ヘリからの散布でドリフトが残るのが当面は案じられる。この散布作業の間にも、田のすぐ近くのホテルには散歩の人影があり、その裏の浜辺はキャンプや湖水浴の人たちがたむろしている。人家の近くもお構いなしの散布にはハラハラさせられる(写真)。

私の次の悩みはジレンマからのもの。つまり巣箱の鎖国をいつ解くかで悩んだ。巣門締め切りで巣箱の外に締め出されていたミツバチ数十頭が落ち着かない様子。門番バチが、盛んにチェックしに来てつきまとう。箱の内の大勢も不満(?)を抱いているのかも。穏やかでない雰囲気を感じてしまう。たとえ私が説明を試み、「外の花蜜は毒饅頭なのかもしれない(ちょっと古い表現!)。しばらく待ってネ。」と言ったとしても分かってはもらえないのが辛い。

8時過ぎ、我が連れ合いの「それはミツバチ虐待じゃ」という一声に、ついに門戸開放へと動いた。虐待と言われると、私も弱い。風もすこし吹いてきてドリフトをいくらか押し流したようなので決断。巣門から遮蔽物を取り除いてやると、待ちかねたように働きバチが次々と出てきて、少なくとも見かけはさわやかそうな青空に向かって飛んで行った。

散布により稲などの作物に浸透し、葉から出る水や花粉に潜んで効力を長く維持するのがネオニコ殺虫剤だ。たとえ当面のドリフトを逃れたとしても、その魔手を逃れきれるとは限らない。晴れぬ思いで彼女らを見送った。(タイサク)

マキノの庭のミツバチ日記(25)

酷暑と闘うミツバチたち

梅雨が明けて全国的に暑い日が続き、ところにより気温37度を超えたと報じられるこの頃である。湖畔にあって幾分か暑さをしのげるこの地であるが、庭のニホンミツバチはどうしているかといつも気になる。スズメバチを囲んで熱死させる「布団蒸し作戦」がやれるほどの能力ある働きバチは、高温(たとえば46度にものぼる)にめっぽう強いが、そうはいっても30分くらいの短時間での話。もちろん、巣房に収まる幼虫の生育には、高温は不適である。そのため、巣箱全体や少なくとも育児域だけは冷やす工夫がハチ自身の努力によりなされている。

先日、巣箱の中の様子を見ようとして前扉をそっと開けると、100頭にのぼる働きバチが中の床一面に散開し、頭をこちらに向けほぼ等間隔に並んで羽を動かしているところだった。「失礼しましたっ!」と言ってすぐに扉を閉め戻したが、騒ぎにはならなかった。外のテラスにいる連中が送り込んだ風を、さらに巣の奥から上方へ送り出している中継の役をしているようだ。このように集団で羽を動かし風を送る組織的行動は「扇風行動」といわれ、養蜂家の扱うセイヨウミツバチもこれをやる。風を送るときの体の向きがニホンミツバチは巣の外を向いている(写真)。ところがセイヨウミツバチはこれと真逆に、頭を巣の入口に向けて風を起こし、巣箱内の熱気を排出させている。外に臭いを出して天敵スズメバチを誘うのを恐れたニホンミツバチは、風が外に向かないようにしていると聞いたことがある。

暑さがひどいときは、水を運んで蒸発させ気化熱で涼しくしているとよく言われているが、これについて私は現場をまだ見たことがない。この方法は湿度の低い時は有効と思われるが、梅雨時のような高温多湿の時はどのくらい意味があるものなのだろうか。

水はどこから誰が運ぶのか?水汲み役は割と固定的だといわれる。ある実験によると、あたりに水場の無い地域に巣箱を移動させて、水場と餌場(糖液を置く)を人工的に設けた。その実験の結果は、セイヨウミツバチの外勤バチの内、1%程度が水汲み屋になり、専門業者のような固定した役割を果たすことが分かったとか。そのハチが巣に戻って口移しで荷下ろし屋(散水者)に水を渡すと、受け取ったハチが育児域などで水滴を広げて蒸散さすという仕組み。もちろん、水はそのような温度調節のほか、普段も蜜の調整(幼虫に与える蜂蜜は薄める)にも使われる。

他の避暑法として、私の「ハチ友」から聞いて教わったのは、冷凍庫で凍らせた保冷剤(アイスノン)2枚を天板に置くという方法。30度を超える猛暑の日にはこれを試みている。実際の効果のほどは分からないが、今のところ不都合なことはない。アルミフォイルなどの反射板を巣箱に貼って赤外線を跳ね返すということも考えたことがあったが、ギラギラ光る巣箱の外観がミツバチの機嫌を損ねるかもと思い不採択。決定的にスマートかつ有効な手がないのが残念。(タイサク)

マキノの庭のミツバチ日記(24)

ネオニコ殺虫剤が思いがけない「昆虫の避妊」に手を貸すかも

昆虫が避妊をするというのは妙かもしれない(全くないとは言い切れないが)。ただ、ここにあげた文は、ある論文の表題をもってきたもので、ちょっと皮肉っぽい言い回しかも。ハチの生殖異常のことは後でとりあげるが、まずは我が庭の巣箱の近況から始めましょう。

巣箱ののぞき窓を開いて内側を見ると、たまたま育児域が真正面に見え、ちょうど次々と羽化してきているミツバチが見えるところであった(写真。手前のガラス板に若いハチが白い腹をみせて止まっている。その向こう全面に張り出しているのが巣板)。巣房がところどころ空(から)になっていて穴のように見えるが、まだ中に納まってうごめくものもある。空の巣房はこの後きれいに掃除され、順次、蜜や花粉の貯蔵ツボとして利用される。下方はまだキャップ(ふた)がされたままで羽化はこれからというところ。なにはともあれ、順調に増えてコロニー(家族集団)が大きくなっているのは喜ばしい。

さて雄バチの生殖のことだが、昨年、気になる報告が出された。スイスなどの研究者らは、2種のネオニコチノイド農薬が雄のセイヨウミツバチの生殖能力を有意に(統計学的に意味のある範囲で)弱めることを示した(英国王立協会紀要B、2016年)。その実験では、20のコロニーに、それぞれ毎日100グラムのペースト状の花粉が50日間与えられた。実験群には、信じられないほど微量つまり4.5 ppb(ppbは10億分の1の量を示す)のネオニコチノイド系農薬が花粉に添加され、一方の無処理群は無添加であった。コロニーから取り出された若い雄バチは、性的に成熟するまで実験室のカゴで飼われた(世話係としての働きバチとご一緒に!)。この実験は慎重に計画されていて、この農薬添加量は、野外の花粉などに一般にみられるネオニコチノイド汚染濃度に相当していることを、精密分析で確認している。従来のこの種の薬害研究への批判として、非現実的な高い濃度を与えているというのがあったが、その点に配慮している。

羽化してきた雄バチについて調べると、寿命とさらにそれがもつ精子の質において差があるということだった。寿命が短い分だけ生殖のチャンスが減る。また生存精子を調べた結果は、実験群では39%も減少していた。この研究の結果は、ネオニコチノイド殺虫剤が昆虫雄の生殖能力に負の影響を与えうることを初めて示したものという。ミツバチ女王の生殖失敗や野生の昆虫送粉者の減少に一つの説明を付け加えたかも。

「防虫のための広範なネオニコチノイドの使用が想定外の避妊効果を対象外昆虫に与えてきたことを以前から見逃し、それゆえ保全の努力を削いでしまっていたのかもしれない。」との研究者としての反省・警告の言葉が論文に付けられていた。

ネオニコチノイドに起因するとみられる雄の生殖能力の減退は、単に昆虫だけでなく鳥類(神戸大での研究)やネズミとマウスなどについても、これに似た結果の報告がある。人類に近い哺乳類にも影響があることは大いに注目されるべきだ。かつて「環境ホルモン」の関連で人の精子数の減少が心配されたことがあった。当時の話では、今後も時間をかけて研究しないと確定的なことは言えないということだったが、結果は出たのだろうか。(タイサク)

セレマ今津駅前会館出店コーナー

7月21日(金)11:30~14:30 出店します。

販売品目は以下の予定です。
・高島市産はちみつ(菜の花蜜)
・ミツバチまもり隊オリジナルTシャツ
・みつばちチャーム(ドリーム・だんだん)
・みつばちストラップ(ぐりーんらいと)
・ハニカム刺繍ブローチ(Hedgehog needlework)
・ガーデンハックルベリーコンフィチュール(コンフィチュール樹樹)
・「マキノの庭のミツバチの国」(尼川タイサク著)

ご来場お待ちしております!

「高島市の農業政策についての要望書」に対する回答についての公開質問状

平成29年7月10日

高島市農林水産部農業政策課長
中島 勲 様

ミツバチまもり隊
代表 小織 健央

「高島市の農業政策についての要望書」に対する回答についての公開質問状

 当会の平成29年6月5日付け要望書に対し、同月19日付けで回答いただき、誠にありがとうございました。なお、ご回答内容に関し、さらに説明いただきたい点があり、重ねて下記のとおり質問いたします。

【その一】
本年度の市防災行政無線による広報の放送内容と放送期間、回数について、具体的に詳しく教えてください。

【その二】
平成28年度の放送は当初、下記内容でした。(2016年7月21日)

市内では、7月中旬から8月中旬まで水稲の病害虫防除が行われます。
■個人防除をされる農家の方は、風向きなど周辺に十分注意してください。
■市民の皆さんには、早朝からの作業となり騒音などでご迷惑をおかけしますが、ご理解ご協力をお願いします。
■防除日程など詳しくは各農協にお問い合わせください。

その後、「病害虫防除は良質米の生産に必要不可欠である。」との文言が加えられたのは、どのような理由からでしょうか?

すでに先の要望書において申しましたように、ネオニコチノイド系農薬が人や生態系に及ぼすリスクは広く認知されるようになり、農水省も規制を含めた取り組みを表明しています。病害虫防除は必要不可欠という市の方針は、このような認識が欠如したもので、安全面への注意喚起が不十分であると当会は考えますが、いかがでしょうか?

本年度の放送も、すでに始まっているようですが、市のホームページに掲載されている防災行政無線情報は、実際の放送内容と異なっており、「病害虫防除は良質米の生産に必要不可欠である。」との文言が記載されていません。これはなぜでしょうか?

また、高島市農林水産部農業政策課が考える「良質米」とはどのようなものでしょうか?その基準値などがあれば、教えてください。

【その三】
粒剤農薬への使用転換を図る農家への市の支援策について、具体的な内容と広報周知の方法について教えてください。

【その四】
「市内でのソーシャルファームの展開に向けての支援の在り方など、調査研究」について、具体的内容を教えてください。(いつまでに、どこで、誰が、何を、どのようにするのか)

【その五】
市の定める「減農薬」の定義について、そして「耕畜連携土づくり事業」について、詳しく教えてください。

以上よろしくお願いいたします。

回答期限   平成29年7月末日
回答の様式  文書による
回答送付先  ミツバチまもり隊 小織 健央