「みつばちオーガニックマルシェ」出店者情報 2

11/10(日)
「みつばちオーガニックマルシェ」@道の駅マキノ追坂峠
出店者情報です!

ミネモリサンチ】さん自己PR

マキノの山麓で無農薬有機栽培してる「花.米.野菜のミネモリサンチ」です。
安心安全おいしいお野菜やそれを使ったジャムなどの加工品を作ってます。
今回も、旬のお野菜や果物、新米おむすびなどをお出しします♫

HP:
http://minemorisanchi.main.jp/

Facebook:
https://www.facebook.com/minemorisanchi/

「みつばちオーガニックマルシェ」出店者情報

11/10(日)
「みつばちオーガニックマルシェ」@道の駅マキノ追坂峠
出店者情報です!

SAKU ✨SAKU 】さん自己PR

はじめまして❗
オーガニック食材が大好きな「SAKU ✨SAKU 」の石川淳子です。
今回のマルシェでは、オーガニック食材をふんだんに使った、オリジナルべんとうを販売させて頂きます😊
内容は当日のお楽しみですが、秋の食材を使ったおかずや土鍋炊きのご飯を提供させて頂く予定です。
世の中には、たくさんの美味しいもので溢れていますよね。
わたしは、その中でも太陽と大地と空気と水と人が育てたものが大好きです。
その食材に感謝の気持ちを込めて、愛情たっぷりに調理させて頂きます。
わたしが作ったもので、ほっこりと笑顔になって下さったり、大地のぬくもりを感じて頂ければ幸いです✨

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マキノの庭のミツバチ日記(96)

台風が去って

その暴風域は日本列島を覆うほどと言われた大型の台風 10 号が来たのは 8 月 15 日で、全国的に被害が心配されていた。JR 湖西線は始発から計画運休に入っていた。だが、この台風は各地で盆帰省客の大勢の足を奪いはしたが、被害は昨年に比べれば軽微だった。私のいる地域にも目立つ被害はなく、庭のニホンミツバチの巣箱も、今回は屋根にブロックを積むだけですんだ。

だが、風の強まる頃になって松の木の下に置いた巣箱の住民(住蜂)が予想しなかった行動に出た。それは台風 10 号が広島県に上陸し当地にも影響が及びはじめた午後 3 時頃のことだった。巣門にあふれて出た一群があたりを飛び回りだした。普通の「時騒ぎ」にしては不穏で異様な激しい動き。飛行範囲も広くなりいつもより遠くまで飛んで行っては戻ってくる。軒下を探るように動くハチもいれば隣家の敷地の庭木の間に侵入するものもいる。まさかこの悪天候の最中に分蜂 (巣分かれ)か逃去でもあるまいにと、驚いてしばらく見守ることに。

台風の接近で気圧計は 980 ヘクトパスカルとかなり低いが気温は 29 度で蒸し暑い。風速は秒速 10mを超すように感じられる。台風からの風としてはまだ序の口程度。これらの気象条件がミツバチを動揺させたのだろうか。昨年は、強烈な台風の直撃があった際に一箱のコロニーに逃げられ、もう一箱のほうも逃げそうで水を噴霧して引き留めたことがあった。でも今回は、他の巣箱の連中は静かにしていた。コロニーによってはいろいろ個性があるのかも。

そのうち強風に強い雨が混じりだした。こんな状況では女王バチも出にくいだろうと思ううち、心配した分蜂も逃去も結局は起こらず、その一群はどうにか落ち着きを取り戻した。翌朝、台風は日本海に遠く去り、天気が回復した。まだ気温が高いのか巣箱では、テラスに整列して巣内に翅で風を送ったり外壁で涼んだりする働きバチが見られた(写真1)。昨日のあの興奮した様子が嘘のようだ。

ところが、一難去ってまた一難と言うほどではないが、今度はミツバチの強力な天敵が巣箱付近に襲来。一つは獰猛なハンターとして知られるシオヤアブ。その狩りが盛んになった。目の前でミツバチが次々捕らえられては餌として体液を吸い取られる。写真2はミツバチの 1 頭が捕らえられた犯行現場。尾の先端部が白いのはシオヤアブの雄で、この白さから塩(シオ)の名が付いたとか。このアブに人が刺されたという話も聞く。実際、狩りに来るシオヤアブたちは攻撃的で、時に私に向かって襲い掛かって来ることもある。だが刺されたことはない。もちろん私も巣箱を守るために捕虫網を振り下ろすが、敵さんも動体視力が優れていて敏捷なので捕獲率は低い。

巣箱の近くにはミツバチのもう一つの強敵であるオオスズメバチも飛来したが、これはまだミツバチには関心がなく、もっぱら松の幹の硬い皮を噛み砕いては持ち去っていった。自分のところの巣の拡張や補修(ひょっとして台風による被害?) の工事が優先なのか。ちなみにこの強力なオオスズメバチですら、油断すれば先ほどのシオヤアブに捕食されてしまうこともあるそうだ。

集団行動の得意なミツバチはこれらの天敵に一方的にやられてばかりではない。敵を巣箱の入口のテラスに誘い込んでお得意の「布団蒸し」作戦を敢行すれば、さすがのアブもスズメバチも熱死に至ることになりかねない。(尼川タイサク)

マキノの庭のミツバチ日記(95)

ネオニコ散布の季節

8 月5日朝6時過ぎ、やや甲高い機械音を振りまきながらラジコン・ヘリが高濃度の殺虫剤を納めたタンクを抱えてすぐ近くの水田に回ってきた(写真1)。茨城県で有人ヘリが農薬散布の途中で落ちたのは先月末だったか。当市でも 10 年ほど前にラジコン・ヘリが散布用農薬を積んだまま墜落したことがあったので、気が許せない。その時の墜落機が持っていた危険な農薬は回収と後始末で大変だったと聞いている。

私がニホンミツバチを飼っている庭に接する水田については、今年も空中散布対象からはずされたのは有難い。だが、ヘリでの農薬散布は広範囲に及びドリフト (空中浮遊の霧状物質)の影響も無視できない。ニホンミツバチの行動範囲は広いので、被曝リスクが心配。ヘリは人家の近くでもお構いなしに噴霧している(写 真2)。傍の県道に犬を連れた老人が歩いてきたが、オレンジ色の制服の人に止められて引き返していった。

「当日は風向きに注意しますが洗濯物や車両などにかからないようにご注意願います。養蜂をされている方につきましては、散布日程をご確認いただくとともに、巣箱等の管理に注意していただきますようお願いします」と配布ビラにあった。ということはやはり高濃度のネオニコ・ミストが飛んでくるのだ。こんなに気軽に書いているところを見ると、たぶん、やっている人たち自身もこのネオニコの人体毒性には知らされていないのだろう。近ごろでは子供(特に胎児や新生児)の発達毒性の危険性が研究者によって公表されてきているのだが。

ニホンミツバチは農薬特にネオニコ系に対し、特に感受性が高く、薄い濃度でも害を受けるという。今朝散布されたのは、そのネオニコ系農薬の内でも比較的安全と言われていたジノテフラン(商品名はスタークル)だが、それに対してニホンミツバチは最も弱いという。散布過程で生じたドリフトはしばらく空間に滞留する。特にこの日のように無風に近い状態のことを考えると不安になる。

この朝はミツバチが心配で5時に起きた。熱帯夜の夜明けであったが気温は 27 度近くまで下がっていた。ハチたちは巣箱の内に戻っていると思ったが、実際に見に行くと、まだ少数だが箱の外側に止まっている。それを巣箱内に追い込んで巣門を樹脂の網でふさいだ。ハチは通れないが空気の出入りはできる。早朝の採餌から帰ってきたものもいたが見切り発車。締め出された 30 頭ほどの働きバチはしばらく騒いでいたがその内静かになった。さらに麻袋を巣箱にかぶせて、ドリフトが来た場合に備えた。菜園のトマトは採れる分だけ取り込んだ。

近くの水田への空中散布が終わったのが 7 時少し前。だがいつもに比べて短時間で済んだようだ。しばらくは風向きなどをみながら巣箱封鎖の解除のタイミングを待った。8 時過ぎになり思い切って巣門を開いた。今日に限って旅行に出る予定が前から決まっていて、ハチたちのその後を見守ることが出来ず、後ろ髪を引かれつつ家を出た。(尼川タイサク)

みつばちオーガニックマルシェ

みつばちオーガニックマルシェ

日時:2019年 11月10日(日)
10:00~15:00

会場:道の駅マキノ追坂峠
滋賀県高島市マキノ町海津897-27

《 地球の生き物みんなが仲よくできる、ワクワクする未来に向けて! 》
ミツバチにやさしい環境をつくるため、わたしたちにできることを一つずつ♪

Foods
【出店】
ミネモリサンチ
・あお空テラス
Takashima Natural Farm KAIDE
MRKスタジオ
・SAKU*SAKU
Famille〜ふぁみーゆ
・ミツバチまもり隊

Workshop
Biwabochi Beeswax Wrap
 ミツロウラップづくり
Clann and Cnoc
 ミツロウリップクリームづくり

Music
【出演】
・オリーブブランチ
・熊野義也

主催:ミツバチまもり隊
後援:高島市、一般社団法人めいどいんマキノ

【お問合せ】
info☆mitsumamo.pw
(☆→@に変えて送信してください。)
0740-20-1300
小織健央(さおりたけお)

※内容は変更になる場合があります。

マキノの庭のミツバチ日記(94)

アリの侵入を防ぐ水城

アリの勤勉さは驚くほど。台所はもちろん、家の奥の書斎の机にまで探検者のアリ 1 匹がうろついていたりする。巣までどうやって帰れるのかと、お節介ながらも心配になるほど。昨年の台風の日に、ミツバチの巣箱を補強すべくつっかえ棒をしておいたら、そこを伝わってアリ数十匹が列を作って巣箱への侵入を試みていたこともあった。この場合はアリたちが大雨から避難しようとしたのかもしれないが。

先日、ニホンミツバチ巣箱の入口付近のテラスに、アリの道がいつの間にか開通し物流が盛んになろうとしているのを発見。これはいけないと、台座を新しいものに交換した。古い方には虫の死骸やなにかの卵があり、アリはそこに来ていた。過去にも、アリの侵入が激しくなってミツバチが逃去したことがあった。直ぐにアリ退治を考えたが、市販の薬はネオニコなど殺虫剤が含まれているのが多いので私は使うのを避けることにしている。

城郭の堀割のように巣箱の周りに溝を作ればアリは泳いで渡れない(もっとも、アリの仲間には、切羽詰まれば達者に泳ぐアリがいる)。かつて写真で水盤の上に巣箱を置いたのを見たことがあるが、水面が広いと湿気が強くなるのが気になる。そこで、プランター2 つを買ってきて巣箱の下に並べ、水をはることにした(写真)。また、ボウフラが湧かないようにサラダ油を滴下した。巣箱近くの草木が箱に触っている部分からもアリが渡ってくることがあるので、事前に刈り取っておいた。

アリも集団行動がすごい昆虫だ。昔、兵庫県の山奥で体験したことがあった。それは学童保育の行事で夏のキャンプに付き添って参加したときのこと。雨の上がった夜になって 30 名ほどで夕食のごちそうを広げていた時、明かりを目当てに来たのか突然に現れた無数の羽アリの大集団で宴は大混乱。降りてきたアリで食べ物は覆われ、たちまち黒々となってしまった。でも、これはアリの結婚飛行ということは大人たちには分かったので、直ぐに落ち着きを取り戻した。参加していた子供たちには自然の営みを知る良い経験だったようだ。

ある本によると、アリの結婚飛行は壮大なものがあるらしく、アフリカではクリケットの国際大会が中断に追い込まれた例もあるとか。アリは地域に共存する種 (しゅ)が多い。日没から夜明けまでの時間を分けて、在来の8種それぞれの婚活時間に割り当てがあり(シェアーして)混乱を避けているという観察例が報告されている。割り当てられた時間が来る前に巣を出ようとする焦った若バチを押しとどめる門番の面白い写真もあった。他種との交尾を避けるこの社会的な行動は、エネルギーを浪費し子孫が出来ないという生物学的無駄を避けるためのもので、「生殖隔離」と説明されていた。

アリは小さな体ながらも集団行動と群知能はすごい。分類上同じハチ目(膜翅目) のミツバチにも劣らないかも。このように手ごわい一族のアリの襲撃も、今度の水城のおかげでくい止めることが出来た。(尼川タイサク)

マキノの庭のミツバチ日記(93)

梅雨時に出会った「晴れない」ニュース

遅い梅雨入りになって 2 週間以上になる。庭の草木が茂り、アジサイの花が空間に出しゃばってきて、ミツバチの飛行ルートが脅かされる(写真)。たいていのミツバチは、空の高いところからダイビングするかのようにして巣に戻っている。ミツバチは額アジサイの花に採餌に来るということを聞くこともあったが、ここでは全くその気配はない。それでもどこからか花粉を調達して帰ってくる。

雨が降り続くと箱の中の湿度も高くなり不快指数(ハチにもあるとして?)も上がっているのではと心配になる。空に晴れ間が現れると寸刻を惜しむかのように働きバチが出入りし、また雨が多少降っていても勇敢な働きバチは飛び出していく。だが、さすがにまとまった雨が続く限りは、大勢での籠城を強いられている。 以前のことだが、飼っていたニホンミツバチが長雨の後で逃去(コロニーが丸ごと逃げること)したことがあった。それで梅雨はいつも気になる季節である。

何日も続く雨模様で私自身も外に出るのが億劫になるこのごろだ。それでネットをブラウズしていてさらに気持ちの晴れないニュースに出会ってしまった。それは「abt 助成先情報」に出ていた記事。abt(アクト・ビヨンド・トラスト)は環境問題に取り組む個人や団体に助成を行っていて、「ミツバチまもり隊」の小織隊長も 2015 年度の「広報・社会訴求部門」で助成を受けている。私が見た記事とは、ミツバチ減少の主因に挙げられている農薬ネオニコの人体影響についての最近の研究成果を紹介したものだ。

その研究グループが化学分析を行った報告によると、もはや国内でも食品を通して広範に人の体がネオニコに汚染されているらしい。母体や幼児(新生児を含む) の尿からネオニコ(あるいはその代謝物)が検出された。興味深いのは、ボラン ティアを募りネオニコチノイドを使用していない有機食材を 5 日間および 30 日 間摂取してもらった調査。結果は、日数の経過に応じて体内のネオニコチノイド 低減が顕著だったという。

研究の結果、日本人は胎児期からネオニコの曝露を受けている可能性が高くなった。さらにマウスを用いた実験では、母マウスと胎児を結ぶ血液循環のバリアー (胎盤関門)がネオニコ代謝物の突破を許し母子間の移行が起きているという。

国際誌 Plos One の最新刊(7 月号)にも上記の研究者グループによる研究論文が載っている。

以前、2013 年に欧州食品安全機関(EFSA)が 2 種のネオニコ摂取による子供の脳神経発達障害の可能性を警告した。さらに許容1日摂取量の見直しを勧告し、発達神経毒性の研究への緊急の取り組みを呼び掛けていた。ネオニコが人体内の神経のn-アセチルコリン受容体を阻害することはこの農薬の開発当初から分かっていた。他方、この受容体を持つ神経が胚ないし胎児の頃の神経ネットワーク 形成の役割を担うことは 80 年代頃から明らかになってきていた。今やネオニコが発達障害などで未来を担う子供達に影響する可能性が現実味を帯びてきた。恐ろしいことではないだろうか。

以前からミツバチが身をもってネオニコの害を教えてくれていたのだろうが、人間の社会はそれをあまりまじめには受け止めてはこなかった。今回のように科学的証拠が出ても、為政者や関連する大企業、マスコミの大部分が無視または肝心な部分をぼかすということが続くのだろうか。(尼川タイサク)

マキノの庭のミツバチ日記(92)

夏分蜂を首尾よく捕獲

ミツバチの群にも天気予報士がいるのでは?と思うくらいのグッド・タイミングで、庭のニホンミツバチが夏分蜂(夏期の「のれん分け」)を決行した。と言うのは梅雨に入ってここ 10 日ほど天気が悪く雨の日が多かったから。あと 2、3 日は天気がもちそうなので、おそらく絶好の引っ越し日和だろう。この巣箱の個体数が順調に増えていたので、夏分蜂があるかもと思っていた。まさに今朝、8 時半ころに時騒ぎみたいだが活発な動きがあったので、注意して見ていたのだった。

勢いよく出てきたハチがまた巣内に戻り始めたので中止かと思ったが、再び活発になり巣門のあたりは塊が出来ては崩れまた出来てといった具合で、そこから天へ向かって供給されていく(写真1)。写真は動画の 1 コマなので迫力が伝わらないのは残念!

空中をさまよう無数の点々となった分蜂群引っ越し組は、すぐ傍の高い松の木には関心なく、今日はサクランボとイチジクの木の間を行ったり来たり。それぞれがたてる羽音もうるさいくらいのにぎやかさ。群れの一部は他所(よそ)の敷地に向かうようなそぶりを見せ、固唾(かたず)を飲んで行方を見守っていた私と妻Yは落胆のため息を漏らした。だがその傾向は幸いにも主流とはならず。

大部分のマイクロ・エンジェルたち(ミツバチのこと)は庭の菜園の上を大きな渦を巻くようにしてさんざん動きまわっていたが、そのうち巣を飛び出てから 20分も経たないうちに、停泊地が明らかになった。そのスリリングな時間をじっと待ったかいがあって、私らが「もしや!」と期待していた庭のイチジクの木の太い枝のあたりに集結していった。ちょうどデジタルカメラのオート・フォーカスが合っていくようにして、ついに鮮明な一塊のきれいな形で蜂球が姿を現した(写真 2 )。

実は、昨日のうちにYがイチジクの木の小枝と葉の密集していた部分をいくらか払い取り、下生えも刈り取って風通ししやすくしていた。その意図せぬ作業がミツバチにはアクセスしやすい場を作ったのだろうか。蜂球は目の高さで捕獲しやすいところにあった。まさに捕獲にはおあつらえ向きの位置だ。いよいよ私の出番。大きめのポリ袋を広げその縁(ふち)で一気に塊を内側に落とし込んで、そのまま近くに置いた空の巣箱に中のものをはたきこんだ。袋の中に残ってしまったものたちも、巣箱の傍に袋を広げておくと、次々に這い出ては、巣門から中に引き寄せられるようにして入っていった(写真3)。もし女王バチを捕まえそこなっていたら、箱の中の連中も逃げ出していくので、確保したかどうか心配だった。 だが、女王もどうやらうまく巣箱に収まったらしい。まだ元のイチジクの枝にこぶし 2 個分くらいが居残っていたが、しばらくしてほぐれて、その巣箱に飛んで入っていった。

この後、巣箱を放置しておいたがハチの群はその中で落ち着いて静かになった。本日の捕り物は大成功!と言いたいが、実は捕獲の際に袋を閉じるときに 1 年ぶりにハチに刺されてしまった。ゴム手袋の甲の部分が通気をよくする為に布になっているのを軽視した結果の報いだった。すぐに手当てしたのでわずかに腫れが出たくらいで済んだ。(尼川タイサク)

マキノの庭のミツバチ日記(91)

ビワの実の豊作はミツバチのおかげ

今年は庭のサクランボが不作だったが、それを補うかのようにビワがたくさん実をつけてくれた。あちこちに実が数個ずつ寄り集まり柔らかな橙色が輝いて美しい。朝早くからヒヨドリなどの鳥が 10 羽ほど集団で実をついばみ、またカラスも狙いを定めるかのように飛びまわる。オオスズメバチも甘いのが気に入ってやって来るようだ。一昨年の降雪が厳しいときは積もった雪の重みで小枝が折れ花が枯れるなどで被害が出た。ビワは寒さに弱いので九州や四国などの温暖な地方で生産されている。このマキノの地あたりでビワの生産農家はなく、ビワを高級果実という人もいる。

4 月初めに、庭にただ一本あるビワに袋掛けをした。妻 Y は九州天草のミカン(ポンカン)農家の出だが、昔はビワもいくらか生産していたとかで、ビワの木の扱いには慣れている。袋掛けを言い出したのも彼女だ。私も脚立に上って危なっかしいながらも 100 ほど袋を付けた。まだ実が青く小指の先ほどの小さいときに摘果する。枝先に一塊にある 3 ないし 4 個ずつを一つの市販の紙袋に入れて、口を針金でもってねじって塞いでおくのだ。これで、ビワの実同士が風で擦れたり鳥につつかれる心配がない。ただし作業が面倒なことと実の色がすこし薄いのが欠点。写真1にあるように紙袋が目立つ赤橙色なので、家の前を通る人たちには珍しいのか覗き込みながら通る人もいる。外国からの観光客も写真など取っていき、中には質問する人も。

青梅もそうだが、青く未熟なビワの実やその種子にはシアン化合物アミグダリンが含まれる場合があり、これが体内に入ると猛毒である青酸を発生させると聞く。何十個も食べると健康に害を及ぼす可能性が有るが通常の食べ方では問題にならない。

実も梅雨頃になり色濃く熟れてくると良い香りを出し甘みも増す。わずかにある酸味がうまみを引き立てる。年一度の収穫はやはり楽しみだ(写真2)。近所の人にもいくらかはお裾分けする。ジャムにすると風味が落ちるので作らないがシロップ漬けはいいとかで、Y はたくさん作ってはガラス小ビンに分けて保存し悦に入る。

昨年、初冬にかかる 11 月頃に庭木のビワの白い花が満開になり、甘い香りがハチを誘っていたことを書いた(ミツバチ日記 71)。そのミツバチたちのサービスが実を結ぶことになった。今は亡き働きバチたちの努力をしのんで、出来上がった果実の味をしみじみ楽しむことにした。

セイヨウミツバチの養蜂家はこの初冬の時期にはミツバチを休ませたいらしく、冬を迎えるためにはハチの過重労働を誘うビワの木を嫌うところもあるらしい。私の家の近くにはビワの木があまりない。むしろ蜜源としてはわずかに頼れるところなので、とても有難い存在だ。(尼川タイサク)