マキノの庭のミツバチ日記(2)

雪の中の巣箱

大雪警報!ミツバチの暖房行動は?

今年は暖冬と言われ本格的な雪はまだ見ていなかった。そんな中、1月19日夕方、ほぼ1年ぶりだろうか、大雪警報が発令された。巣箱が気になり裏庭へ出てみて寒さに思わず身を縮めた。雪は数センチほど積もっている。小さい簀子(スノコ)を巣箱の入口に立てかけ、雪がふさがないようにした。

この寒さの中、巣箱内の天然の暖房は順調なのだろうかと気にかかる。このところ盛んにハチが巣板(六角形網目構造)をかじっているらしい。それで生じた巣屑が入口に運び出されている。なんのためにという疑問がおこる。それは、ハチの寄り合って大きな蜂球(ハチ玉)を作るのに空間がいるからだと説明されている。その隙間にみなで集まって体の筋肉をブルブル震わせ体温を上げる。てんで勝手に眠り込んで冬眠というわけにはいかない。そうすれば一家は凍死の憂き目を見ることになろう。この暖房行動で集団の中心部では35℃付近になる。餌として食べた蜂蜜は消化され筋肉を動かすエネルギーになる。だから蜂蜜はミツバチにとってヒーターの大事な燃料と言っても良い。花蜜を採集できない厳冬を過ごすには燃料の備蓄が大事。働きバチは夏ごろから必死に働いて蜜を貯める。私も夏以降の蜂蜜の採取は遠慮してきた。

ハチ玉の熱は巣内の暖房以外にも使われることがある。スズメバチが巣を襲ってきたとき、ニホンミツバチはその敵をうまく取り囲み、ボールくらいの玉を作って「ふとん蒸し」にして殺す。この玉の内部温度は46℃とかなり熱い。秋ごろに巣の入口でその戦いを見ることができた。30分ほどの攻防ののち、キイロスズメバチの死体がポイと箱の外に棄てられ、仕事を終えたボールはほどけて巣内に戻って行った。これは国内で進化してきたニホンミツバチの特技といわれる。ミツバチにとって最強・最大の天敵はオオスズメバチだ。セイヨウミツバチは無鉄砲にこれに次々と挑んで殺されてしまうが、ニホンミツバチは巣箱内に隠れて様子をうかがい、隙を見つけては上のような集団作戦を展開する。同じミツバチといっても国民性(ハチ民性?)があって面白い。(タイサク)

ハチ玉 スズメバチねっさつ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA