マキノの庭のミツバチ日記(31)

2つの台風に耐えて

季節外れの2つの台風、台風21号と1週間をおいて22号がやってきた。台風21号は今年初めての超大型台風といわれる。各地に残酷な爪痕を残していった。私の住むマキノ町でも、深夜、瞬間風速20メートルを超えると思われる暴風が荒れ狂い、雨量も予報通りで毎時20ミリほどの激しさ。瓦や外壁が飛ぶなどの被害が出た所もあった。かなりの地区では電柱倒壊などにより30時間ほどの停電に見舞われもした。我が家の付近は幸い瞬間的な停電ですんだが、轟音を伴う風が恐ろしく心細く感じられた。後日、すぐ近くの知内川沿いに散歩に出たとき目にしたのは、遊歩道の脇に打ち倒された太い桜の樹が数本。根こそぎえぐられて地面には2メートルほどの穴が開いている。ゾッとする光景だった(写真1)。風に弱くよく停まるといわれるJR湖西線だが、今回の台風21号では、比良駅近くの高架でコンクリート製の架線電柱が9本も折れ、2日以上の運休となった。

その嵐の襲来を受けて、庭の巣箱はとても持ちこたえられまいと私は観念した。だが風が少し治まった明け方に恐る恐る様子を見に行くと、それでも巣箱はなんとか立っていてくれた(写真2)。強風にあおられて箱も激しく揺れたのだろう、つっかえ棒が飛ばされていた。床板は雨水で濡れ放題。半月ほど前に巣箱の台座など下部を取り換えていたので、箱の継ぎ目から内側への雨水が浸み込まないかと心配だった。中にいたミツバチたちにとっては不安(?)の連続だったかも。6本の足をふんばったり、キャーと叫ぶ代わりに羽を震わせたりして耐えたのだろうか。それでも、北向きのフェンスに取り付けていた葦簀(よしず)が巣箱に当たる風を防ぐのにいくらか役立ったかもしれない。傍に立つ柿の木はほとんどの葉を削がれ、収穫前の柿の実があたりにばらまかれるように落ちていた。

2つ目の台風が去って、今朝は久しぶりの青空が現れた。いわゆる日本晴れ。2日間箱に閉じこもっていたミツバチたちは、ここぞとばかりに朝から出入りが盛んになった。晴天なのはいいが外の気温が急激に下がってきて摂氏10度を割っている。木枯らし一番が来るという天気予報も出た。この寒さで花(蜜源)はどうだろうと気になった。ミツバチにとっても「一難去ってまた一難」といったところだろうか。(タイサク)

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