マキノの庭のミツバチ日記(38)

今度こそ最強寒波の襲来

いやに静かな朝。雨戸を開けると、一晩の内に 40 センチもの新たな積雪になっていた。積もった柔らかな雪が世間のよごれた音を吸い取ってくれているのか。 「今季最強の寒波」と、去年の 12 月ころからたびたび言われてきた。だがその割に、ここマキノの地ではこれまで大した積雪はなかった。それでも今朝のように 急激な積雪と低温化は、まさに当地でも今季最強の寒波襲来と言えよう。東京で 氷点下が数日続いたのは 32 年ぶりのこととテレビが伝える。マキノの土地の人の話では、以前、3 メートルの積雪になって 2 階から出入りしたことがあるとか。 たぶん数十年前のころの話なのだろう。

今日はいよいよ高島市にも大雪警報が出ている。JR湖西線も大雪で運転打ち切りや運行の乱れが伝えられている。今日の最高気温は氷点下 1 度止まりとか、あ まり経験したことのない低い値だ。とにかく、とりあえず朝から雪かきが必要。 門扉までの数メートルも 50 センチほどの雪で覆われていて歩けない。それで 30 分の雪かき重労働に専念し、生活道路を確保した。この雪かきの間も急に激しい 吹雪になり、閉ざされたように感じられ周りが見えづらくなる時があった。これ はホワイトアウトというのだろうか。

さて大きな関心は、裏庭に置いているニホンミツバチの巣箱の状態。昨日、小さ なスノコを巣箱入口の近くに立てかけておいたが、どうなったかと心配だった。 積雪が邪魔でおいそれとは近寄れない。レスキュー隊老隊員の若干 1 名、雪かき をしながら、1歩1歩と巣箱に向かう(写真1)。巣箱の台座部分は雪に埋まっているが、一応無事な様子を見て一安心。巣箱正面に置いた小さなスノコはしっか り隙間を確保し、空気取り入れ口(巣門)を守っていた(写真2)。

1 頭のミツバチが中から飛び出してきて辺りをうろついたが、寒さに耐えられず 雪の上に落ちケイレンしている。そのハチを取り上げて巣門に置いた。ハチの糞 (ふん)で巣箱の白壁には黄色い点々が増えている。白色のものの上に糞をするとよく言われる。近くの雪の表面にも黄色いスポットが見られるが、これはこらえきれずにやってしまった跡なのか。

雪かきの後は腕や腰が痛む。今日のような降雪だと日に 3 回は雪かきが必要。まだしばらくは雪が降り積もるというので、油断できない。しかし楽しみなこともある。雪景色は一夜のうちに違った世界を見せてくれる。葉の落ちた庭木の枝に 雪の花がにぎやかに咲くのを見るのも、たまには良い。鳥たちの姿を近くに見る のもまた楽しい。ムラスズメが数羽で訪れるのも度々だ。家のベランダにまいてやったパンくずをさかんにあさり、素早く呑み込んでいく。あたり一面の雪でエ サが見つけられず、よほど腹が減っていたのだろうか。その丸い頭、美しい模様 の羽、ふっくらとした丸っこいからだにあふれる可愛さに見とれてしまい、しば らくはぼんやりしていた。(タイサク)

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