マキノの庭のミツバチ日記(57)

レールも延びる酷暑のもとで

大雨が終わり梅雨明けになったと思ったら、今度は酷暑に責められることに。京都市では記録的な暑さで 40度近くになったという。ここ高島市でも連日のように「高温注意情報」が出されるようになった。マキノ町の湖岸に近い我が家でも、 昼には気温が 35度などになることも度々だ。JR 西日本では、気温上昇で鉄道レールが熱膨張して、一部の区間で徐行や運行見合わせなどが起きた。その影響は湖西線にも及び外出を中止したこともあった。

この猛暑の頃になると、ニホンミツバチ養蜂家達は巣箱に工夫をして、入口を 4か所にして風通しをよくするとか、ヨシズを掛ける、保冷剤を入れるなどの対策をとる。私のところの庭に置いた 2つの巣箱では、板状の保冷剤を凍らせたのを巣箱の天板の上に置いているが効果のほどは不明。夕方になると保冷剤も溶けて温かくなるので取り去っている。短いが直接陽光が当たる時間帯には、我が家なりの日よけを用意して影を作ってやっている(写真1)。時には庭に打ち水などしているがすぐに干上がってしまう。エアコンの室外機(熱交換機)がたまたま巣箱の近くにあるので、困ったことに熱風源となる。そこで私はジレンマに落ち、 冷房を入れて涼を取るか、冷房を切ってミツバチの適温環境を守るかで度々悩むことになった。

毎日の高温にめげず、巣門のテラスでは黄色い縞の体色が目立つようになった働きバチが、20頭ほど常駐して旋風行動(写真2)をやっている。皆で羽ばたいて巣箱の内側に風を送り込み続けているのだ。それへの手助けにと思いたったのが、 先ほどの保冷剤設置だ。だが、ウチのミツバチには巣箱の天板に設けた通風用メッシュをロウでもってふさぐ傾向があり、保冷剤を置く前にロウをかき取っておいた。翌日見るとやはり新たにロウでふさいでしる。今頃のように熱い日々には通風孔があるのがメリットのはずと思うが、よく分からない。

先日、京都で持たれたあるセミナーに出席したが、地下鉄烏丸御池駅から地上に出たとき、蒸し風呂にいるような暑さに驚かされた。気温が実際には 40度以上 あったのでは?その会で合った一人の方が、飼っていたハチの巣箱が暑さで巣落ちし逃去になったと嘆いていた。重箱式巣箱の中に支えの細い棒も入れていたが 駄目だったとのこと。

巣の本体である巣板はミツバチ自身が分泌した蜜ロウで作られ、ハニカム構造のきれいで能率的な収納箱になっている。だが材質そのものがロウなのが裏目に出て、高温に耐えられなくなることが起きる。

試しに貯蔵していた蜜ロウのカケラを戸外に置いて気温での変化をみてみた。さすがに 40度を超えるとロウ屑はしんなりとして柔らかくなってきた。蜜ロウの融点は 60度より上のまだ高いところにあるのだが、既に 40度くらいでは張力が 落ち、巣板に収めた大量の蜜や幼虫の重さに耐えられなくなるのかも。ハチにとってもこのような異常な高温の気候は想定外なのか。というより遺伝子情報には対応策が用意されていないのかもしれない。

それにしてもいつまでこの暑さは続くのだろう?テレビの気象予報士の解説によると、日本列島の上には太平洋高気圧とチベット高気圧の2つの勢力が重なって 2重の暑い空気に抑え込まれ、8月中旬頃まではこの状態が続くという。酷暑に当分耐えなければならないと思うとうんざりしてくる。(タイサク)

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