マキノの庭のミツバチ日記(78)

よくある質問から(その2)

前の号からの続きで、よくある質問をあげてみます(*はとりあえずの回答やコ メント)。まずは蜂蜜についての前回の続きから。

Q7「ニホンミツバチとセイヨウミツバチでの蜂蜜の違いはありますか?」
*作る蜂蜜の量と味が違います。養蜂家の扱うセイヨウミツバチは特定の花(例えばレンゲとかアカシアとか)の花蜜を集める傾向があります。花によっては色と匂い、蜜を出す構造などに特徴があり、同種の花だと蜜の採取作業に習熟できて働きバチには能率的だと説明されています。一方、ニホンミツバチの蜂蜜は様々な花から集められるので百花蜜と言われます。その味は深みがあり格別に良いと私は思います。ただ採れる量がセイヨウミツバチに比べ三分の一程度と少ないので貴重です。

Q8「蜂蜜の入ったままのワックス(巣)ごと食べてもいいのですか?」
*この質問はたまにあります。蜜をたっぷり収めた巣板(写真)の一部を切り出して売られている場合もあります。この巣板の素材はミツバチが体内から分泌した自然のワックス(ロウ)なので、食べても大丈夫。このまま口に入れて噛めば舌上に流れ出る蜂蜜の本来の素敵な味が堪能できます。残ったロウのかすは吐き出せばいいのです。

Q9「ミツバチの寿命はどのくらい?」
*女王バチの寿命は 3 ないし 4 年、働きバチはずっと短く 40 日くらいです(ただし越冬の時期は延びていて 3 か月くらい)。

Q10「寒い冬をどうやって過ごす?」
*巣の中では働きバチが集まって玉みたいになり「押しくらまんじゅう」みたいにこすりあい、胸の筋肉を震わせて熱を出すなど暖房装置になります。その場合食べた蜂蜜の糖のエネルギーが筋肉において熱に変えられますので、蜂蜜は冬場の貴重な燃料でもあります。

Q11「女王バチが雄から得た精子を 2、3 年も保存できるのはどうして?冷凍じゃないですよね。」
*精子や卵子は DNA の運び屋で比較的単純な細胞構造をもつので、人でも液体窒素中で冷凍保存ができます。ミツバチの場合はもちろん冷凍ではありません。ミツバチと同じ膜翅目のアリの女王はなんと 10 年も生き、精子を保存できるとか。ミツバチの女王は最初の交尾で得た精子を受精嚢(のう)に保存し、一生の間にすこしずつ使います。精子は動きを止められ代謝の低い状態になっているそうです。また、精子自体が強い抗酸化作用をもち、それに適合したエネルギー代謝系(活性酸素を発生しない解糖系)が採用されているそうですが、まだ詳しいことは分かっていません。

Q12「ミツバチ減少の原因の一つといわれる農薬ネオニコチノイドは世界中で問題になっているそうですが、なぜ日本ではそんなに取り上げられないの?」
*ヨーロッパ(EU)や米国などでは以前から問題になり、全面禁止や規制を進める国が次々出ていますが、残念ながら国内では関心が低い現状です。この問題は農業生産や農政に複雑に関わる面が大きく、製薬大企業と農産物生産・流通の巨大機構も絡んでいますので、マスコミ報道も慎重(よく言えば?)になっているのではないでしょうか。でもネオニコ問題は国民の健康、特に子供の発達にも影響しかねないので、無視できないと思います。

まだありますが、この辺で終わりに。なお、ミツバチ(とりわけニホンミツバチ) 愛好家としての回答やコメントですので、偏りがあるかもしれません。(尼川タイ サク)

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