マキノの庭のミツバチ日記(92)

夏分蜂を首尾よく捕獲

ミツバチの群にも天気予報士がいるのでは?と思うくらいのグッド・タイミングで、庭のニホンミツバチが夏分蜂(夏期の「のれん分け」)を決行した。と言うのは梅雨に入ってここ 10 日ほど天気が悪く雨の日が多かったから。あと 2、3 日は天気がもちそうなので、おそらく絶好の引っ越し日和だろう。この巣箱の個体数が順調に増えていたので、夏分蜂があるかもと思っていた。まさに今朝、8 時半ころに時騒ぎみたいだが活発な動きがあったので、注意して見ていたのだった。

勢いよく出てきたハチがまた巣内に戻り始めたので中止かと思ったが、再び活発になり巣門のあたりは塊が出来ては崩れまた出来てといった具合で、そこから天へ向かって供給されていく(写真1)。写真は動画の 1 コマなので迫力が伝わらないのは残念!

空中をさまよう無数の点々となった分蜂群引っ越し組は、すぐ傍の高い松の木には関心なく、今日はサクランボとイチジクの木の間を行ったり来たり。それぞれがたてる羽音もうるさいくらいのにぎやかさ。群れの一部は他所(よそ)の敷地に向かうようなそぶりを見せ、固唾(かたず)を飲んで行方を見守っていた私と妻Yは落胆のため息を漏らした。だがその傾向は幸いにも主流とはならず。

大部分のマイクロ・エンジェルたち(ミツバチのこと)は庭の菜園の上を大きな渦を巻くようにしてさんざん動きまわっていたが、そのうち巣を飛び出てから 20分も経たないうちに、停泊地が明らかになった。そのスリリングな時間をじっと待ったかいがあって、私らが「もしや!」と期待していた庭のイチジクの木の太い枝のあたりに集結していった。ちょうどデジタルカメラのオート・フォーカスが合っていくようにして、ついに鮮明な一塊のきれいな形で蜂球が姿を現した(写真 2 )。

実は、昨日のうちにYがイチジクの木の小枝と葉の密集していた部分をいくらか払い取り、下生えも刈り取って風通ししやすくしていた。その意図せぬ作業がミツバチにはアクセスしやすい場を作ったのだろうか。蜂球は目の高さで捕獲しやすいところにあった。まさに捕獲にはおあつらえ向きの位置だ。いよいよ私の出番。大きめのポリ袋を広げその縁(ふち)で一気に塊を内側に落とし込んで、そのまま近くに置いた空の巣箱に中のものをはたきこんだ。袋の中に残ってしまったものたちも、巣箱の傍に袋を広げておくと、次々に這い出ては、巣門から中に引き寄せられるようにして入っていった(写真3)。もし女王バチを捕まえそこなっていたら、箱の中の連中も逃げ出していくので、確保したかどうか心配だった。 だが、女王もどうやらうまく巣箱に収まったらしい。まだ元のイチジクの枝にこぶし 2 個分くらいが居残っていたが、しばらくしてほぐれて、その巣箱に飛んで入っていった。

この後、巣箱を放置しておいたがハチの群はその中で落ち着いて静かになった。本日の捕り物は大成功!と言いたいが、実は捕獲の際に袋を閉じるときに 1 年ぶりにハチに刺されてしまった。ゴム手袋の甲の部分が通気をよくする為に布になっているのを軽視した結果の報いだった。すぐに手当てしたのでわずかに腫れが出たくらいで済んだ。(尼川タイサク)

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