植木屋タケさんの蜜蜂日誌200417

4月17日(金) 晴れのち曇りのち雨

女王蜂の姿を映像におさめることは非常に難しい。
出かけることが稀であり、巣の中でも働き蜂に囲まれていて、見つけ出すのはなかなかだ。

おそらく何日間も巣箱の前に張り込みを続けなければならないだろう。
分蜂の時には女王がお出ましになるので、撮影のチャンスだ。
きょうは幸運にもその瞬間に遭遇することができた。

午後1時半ごろ、
巣の周りを大勢の蜂たちが騒がしく飛び回るさまは壮観だった。
スマホ動画では、その迫力が伝わりそうにないので、撮影はしていない。

やがてクスノキの枝の股に集まり始め、次第に大きな蜂球となる。
ここでいったん小休止して、新居へ向かう準備を整えるのだろう。

それをキャッチして、半強制的に待ち箱へと入居させた。
ここが気に入ってくれれば定着する。

分蜂というのは巣別れのことだが、多くの野生生物が、子どもを親のテリトリーから遠ざけるのに対し、ミツバチの場合は新女王(つまり娘)に巣を譲り、旧女王(お母さん)が出ていくところが興味深い。

新女王は、しばらくすると婚姻旅行のためオスを引き連れて出かけていく。
これがハネムーン(Honey moon)の語源となっている。

結婚式場になるのは、とある空中だ。
他の巣から来たオス蜂も大空に集まっての乱交になるらしい笑

オス蜂の集合場所はコングリケーションエリアと呼ばれる。
高い樹木の上空なのだそうだ。

「女王」蜂とはいっても、どこかの世界の女王のように権力の座に居座っているわけではない。
ミツバチの集団は「合議制」によって民主的に統率されていて、中央集権的な絶対君主は存在しないのだ。

女王の任務はひたすら産卵に励むこと。
多い時で1日に千個以上というから驚異的だ。
生涯、卵を産み続け、そして年老いて役目を終えると、オスと同じように巣から追い出される。

その寿命は3〜4年ぐらい。
働き蜂が暖かい季節には1ヶ月(過酷な労働のせいか?)、寒い冬が3〜4ヶ月ほどの命なので、はるかに長寿である。

自然のシステムは厳しくも感じられるが、無駄がなく、死を迎えるその姿は美しくさえある。

(気まぐれ不定期連載、次回に続く。)

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